下血とは
下血とは、排便時に便中に血液が混じる症状で血便と異なり便が黒くなります。
下血は、特に上部消化管(胃や十二指腸)からの出血を疑います。消化性潰瘍など、重篤な疾患のサインの場合があります。
症状があったらすぐ受診しましょう。
考えられる原因疾患
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し炎症を起こします。 胸やけなどの症状が多いですが、程度がひどくなると出血することもあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
潰瘍の原因は複数ありますが、主な要因の一つとして、ピロリ菌の感染が挙げられます。 ピロリ菌は、粘膜に感染し、炎症を引き起こす菌です。
胃びらん
胃の中が荒れている状態です。
何もないことが多いですが、炎症の程度がひどくなると出血することがあります。
食道がん・胃がん
食道がんや胃がんは進行すると出血しますので便が黒くなりことがあります。
医師からのメッセージ
下血が疾患のサインである場合、早期発見と早期治療が重要です。
他の症状がある場合や体調に異変を感じた場合も、迷わずに受診してください。
当院では下血の原因を正確に診断できるよう胃内視鏡検査を用いて検査します。